悲しくなるような蒼い空
「私の机・・・どこ?」

早苗は口元に笑みを浮かべ、腕を組みながら近づいて来る。
私は思わず後ずさる。

「あんたの机?・・・あぁ、ゴミだと思って捨てちゃった」
そう言うと、窓の外を指差した。

私は慌てて窓辺に駆け寄る。
校庭を見下ろすと、ちょうど教室の真下に、私のものと思われる机と椅子が投げ捨てられていた。

私は早苗を強い眼差しで見つめた。
睨んでいると思ったのだろう、早苗は強い口調で「何だよ、その目」と凄んできた。

私は一瞬怯んだが、早苗を無視して机を取りに行こうと教室を出ようとした。
でも、強い力で腕を掴まれ、それ以上進むことが出来なくなった。

「どこ行くつもり?まさか逃げようってんじゃないでしょうね」
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