牙龍 私を助けた不良 上
「・・ちゃん」
「・・・・・・」
「凜華ちゃん?何や、どないしたん?」
「へっ?」
思考が過去にあった私は、暁の呼び掛けでようやく我に変える。心配したような顔が視界に写る。
出来上がったらしいパフェの白いクリームに、チョコレートぐるぐると掛けられている。完成してる。
「悪い、ボーッとしてた」
「それはえぇけど・・・。大丈夫なんか?」
「あぁ、平気だ。・・・行ってくる」
何か言いたげな彼に有無を言わせないうちに、椅子から立ち上がり、オーダーされたパフェを運んだ。