牙龍 私を助けた不良 上



side:龍騎


翌日、帝牙は朝から騒がしかった。それもそのはずだ。──仲間がやられた。


人数は数十人、裏町ではなく反対の──表町の路地裏で見つかった。



「軽い傷とは言うけどな・・・」


「行くの?」


「行かないの?」



そして、御丁寧に、仲間を襲ったやつらは自分達の正体を明かしてくれているうえ、会いに来いと言っている。



『the knight』



まさか、あの不良チームだったとは。直接的ではなく、間接的とはいえ奴等の力は計り知れない。現に。



「早くしてくれない?」


「まあまあ、せかせかすなや」


「私達は他にも仕事があるのよ。あまり、無駄は出来ないの〜」



帝牙の屋上、俺達の前にいるのは間違いなく帝牙の生徒の、凜華と仲がいい朱里とかいうクラスメート。


その隣には、明らかに部外者だろう、制服の中に灰色フードを着た女。


その制服は、聖明都(セイメイト)という、やたら有名な学園の高等部の制服だ。




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