牙龍 私を助けた不良 上
家族とは、向こう側が忙しいということもあり、電話やメールで連絡を取り合っている。
ならば彼氏である男──戒希の仲間達か、はたまた、母の姉である女性──華さんか。
それ以外だと中学の時の、とりわけ仲の良かった友人の誰かか。
そうではないと言うならば、目を覚ましたことすら伝えていない、自分の片割れである姉──緋姫凜華なのか。
モヤモヤと考えながら、桃華は溜め息をつくように、肩を落としながら小さく息を吐いた。