牙龍 私を助けた不良 上
下っぱだって知っている、先代から受け継がれてきた伝統に近いものだ。
それに総長である以上、仲間を危険に晒すような真似だけは、絶対にしたくない。
言われた通りの道を歩いて行くと、徐々に喧騒が近付いてくる。建物と建物の間から、ネオンの光を見ることが出来る。
暫く立ち止まって様子を見ていると、
『にゃう』
「ん?」
下から聞こえた声に足元を見ると、白い猫が行儀良く座っていた。
凜華の買ってるミライに負けず劣らず、小さい。