牙龍 私を助けた不良 上
そして現れたのは、ルナを腕に抱いた黒と銀の入り交じった色の長髪の女。
彼女は漆黒の瞳に俺を捉えると、この場には不釣り合いなほど自然な笑みを浮かべて言った。
「ようこそ、銀龍」
「お前は・・・!?」
「『お前』とは不躾だな」
──おかしそうに笑う彼女はルナの飼い主であり、この店のお得意様だと言われていた女だった。
・・・まさか、
不意に頭に浮かんだ考えに、嫌な予感がした。部屋のその白さに、余計に焦りを煽られる。
『──我らがknightの姫君と共に』
『当代は、三代目にあたるんですよ』
『今からあなたがお会いする方が、当代のリーダーですよ』