牙龍 私を助けた不良 上
扉の先はやけに静かな廊下で、その先にはまた扉があった。真っ黒い扉だ。
再びルナについて行き、扉を開けると、白で統一された殺風景な部屋が広がっていた。
部屋の中央には、パソコンが置かれたガラステーブルと、それを挟んで二つの白いソファーが置かれている。
それから、本棚や食器棚、ベッドにテレビやキッチンらしきスペースもある。
「ここは一体・・・」
何だ、といいかけた時だった。
足元にいたルナが、突然鳴き声を上げてタッと駆け出した。そして部屋の奥に消えた。
何かあったのかと歩み出そうとした俺は、そこから聞こえてくる足音にハッとして警戒する。