嘘カノ生活

それからあっという間に一日が過ぎて。

間宮さんの襲来を恐れる、放課後になるのは本当にあっという間だった。


間宮さん、どこにいるんだろう。

それに、あたしがこの時間に学校が終わる事知っているんだろうか。


もう本当に心臓に悪い。

席に座って1つため息をつくと、関谷が心配そうに話し掛けてくれた。



「おい、どっか悪いのか?」

「や、全然平気だよ、ありがとう関谷。じゃ、あたし帰…」



"帰るね"と言いかけたときだった。

 
「朝未ー、帰るぞ」

「…え?」

 
今のは幻聴だろうか、間宮さんの声。

だけどあたしの考えをいとも簡単に裏切るように、間宮さんは現れて、そして教室へと入ってくる。
 
 
 
「…間宮さん?!」


< 17 / 321 >

この作品をシェア

pagetop