嘘カノ生活
それからあっという間に一日が過ぎて。
間宮さんの襲来を恐れる、放課後になるのは本当にあっという間だった。
間宮さん、どこにいるんだろう。
それに、あたしがこの時間に学校が終わる事知っているんだろうか。
もう本当に心臓に悪い。
席に座って1つため息をつくと、関谷が心配そうに話し掛けてくれた。
「おい、どっか悪いのか?」
「や、全然平気だよ、ありがとう関谷。じゃ、あたし帰…」
"帰るね"と言いかけたときだった。
「朝未ー、帰るぞ」
「…え?」
今のは幻聴だろうか、間宮さんの声。
だけどあたしの考えをいとも簡単に裏切るように、間宮さんは現れて、そして教室へと入ってくる。
「…間宮さん?!」