双子のキモチ《短編》
帰ってからもずっとニコニコしてる桜。
「桜、何か良いことあったのかしらねー」
リビングでテレビを見てた俺に母さんがいきなり話しかけてきた。
「さぁ?」
「ふふふっ」
と笑った母さん。
なんか見透かしてるようで怖いんだけど。
それから風呂に入って部屋に戻る途中。
「服を着ろって言ってるじゃん」
「うっせーな。そんなガミガミしてると紫苑が逃げるぞ」
「なっ…!!」
右ストレートが来たから
ひょいっと避けた。
俺だって毎回殴られはしませんよ?
それにしてもコイツに油断も透きもねーな。