双子のキモチ《短編》
「バカ秋!」
「はいはい」
「…ありがとう」
「………は?」
空耳?
なんかありがとうと聞こえた気が…。
「あの、さ…秋が遊びに連れて行ってくれなかったら、付きあえなかったかもしれないし…だから!ありがとう…」
「………」
「何か言え!!」
「…もっと崇めたまえ?」
「最悪」
めっちゃ動揺。
冗談でも言わなきゃ息できねーよ。
桜は素直じゃない。
小さい頃からそうだった。
だから俺がちょっかい出してたんだけど。
でも今回で分かった。
桜と兄妹で、双子で良かったって。