【モテ期到来】
でも、よく考えたら俺って見た目が既に“チャラい”じゃん?
内心すげー緊張してテンパってたんだけど、それがバレたらダサいからなんとか平静を装う。
「何か頼むか。…何がいい?」
隣の彼女にメニューを渡すと「えっと…」と言いながら口元に細い指を当ててる。
俺はその姿を観察。
大きな瞳…長い睫毛…恥ずかしそうにほんのり赤みを帯びた頬…。
くぅ~~!やべぇ~!マジヤバい!!
「皆でつまめた方がいいよね?」
そう言って俺を上目遣いで見た。
ぐはっ…!ダメ…ノックアウト。
「ん。君の好きなのでいいよ。おじさん、なんでも買ってあげる。」
なんて冗談で動揺を隠す。
「ぶっ!太一、お前どんなキャラだよ!」
白石が爆笑してくれて俺の緊張も少し解けた。