【モテ期到来】
クスクスと笑う彼女の笑顔を見て大袈裟かもしれないけど、“天使”って言葉が頭に浮かんだ。
「太一君って言うの?私、三国 紗夜香。」
紗夜香ちゃんか…。
「俺、眞島 太一。」
彼女が“太一君”って呼んでくれただけで舞い上がっちゃう俺。
この出会いは“運命”かも!?
…な~んて思えてしまうくらい“ドストライク”だったんだ。
それからまぁ、盛り上がったんだけどあまり覚えてない。
でも、とりあえず紗夜香ちゃんのアドレスはゲット出来た。
帰り道に大本からメールが来た。
“お前わかりやすい!!
でも、トラウマ克服出来たみたいで良かった。
デートにでも誘ってみたら?”
デート!?…それって二人きりで出掛けるって事!?
“無理!俺にはハードルが高すぎる!”
“チャラ男のクセに(笑)
とりあえず、何かメール送っとけよ!”
…チャラ男に見えてたのかな…
俺は大本からのメールを見ながら不安になって来た。