【モテ期到来】
机の下でこっそり携帯を開く。
アカリからのメールだ。
“三国 紗夜香、発見!可愛い子だね♪美術部なんだ~”
へぇ…“美術部”ねぇ。
大人しそうな彼女にピッタリな感じがする。
…つか、俺の知らない事を知ってるアカリがなんとなくむかつく。
“お前とは大違い。”
そう短く返して携帯を閉じた。
それに対して何か返信が来てたが面倒くさいからシカトした。
この時期になると授業は殆どない。
夏休み前の大掃除は隣のクラスの白石からの挑戦を受け、ベランダでホウキをバット代わりに勝負。
案の定また担任に見つかって廊下を爆走して逃げる。
白石のクラスの担任が異様に足が早かったのは計算外だった。
「ぶぁ~か!俺は陸上でインターハイ出てんだよ!」
「きったね~!聞いてねぇって!」
俺と白石の首根っこを掴んで大口を開けて笑う教師に悪態をつく。
罰として空き教室の掃除をさせられた俺と白石。
「先帰るな~」と薄情な大本に置いていかれた。