【モテ期到来】




そしたら太一が私の頬に手を当てて…。




思わず驚いて硬直してしまったけど、グイッと顔を太一の方に向かされた…。




至近距離で目が合った太一の真剣な表情。




彼は何も言わなかったけど、太一の瞳に吸い込まれそう…。




その瞳が閉じて…私もつられて瞳を閉じた。




唇に暖かく柔らかな感触がして、凄くドキドキしたけど…




目を開けた時に目の前にあった太一の顔が愛しそうに私を見詰める。




「…アカリ…俺の好きとお前の好きは…多分違うよ。」




…え…えっ…えっ!?




どどどど、どう違うの!?




プイッと顔を背けて立ち上がっ太一の後ろ姿をぼんやり眺める。




あ…また耳まで真っ赤…。




「か…帰るぞ!」




「あ…うん…」




ぎこちない太一のキス…。




それとあの言葉の意味は…?




いつかちゃんと聞きたいよ、太一…。





   ◇◇◇◇◇◇◇◇


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