前略、肉食お嬢様②―カノジョな俺は婿養子―
それから数日。
瀧さんから頂戴した情報を頼りに、和菓子専門の喫茶店“いづ屋”を訪れた俺は募集内容を確認してメモ。
電話をして面接予約を取り、履歴書を持ってそこの店主と面接した。
とても人の良いおばちゃん店主で(名前は伊草さん)、履歴書に目を通し、フレンドリーに会話を交わした後、「今週の土曜から大丈夫?」と即採用を決定してくれた。
丁度休日に人手が足りなかったってのもあるらしいんだ。
平日は主婦の方々が働いているらしいんだけど休日は皆、家のことでお休みを取るらしく、学生さんが主体になっているんだって。
学生といっても皆、大学生らしいから俺が最年少だって。
ちょっち職場で上手くやれるか不安になったけど、土日のみOK。高校生大歓迎。時給730円。
こんなにも良い話はそうもない。
不安を振り切って俺はバイトを始めた。
ああそうそう。
実はバイトのこと…、俺の独断で話を進めていたから、親に事後報告した時ちょーっち騒動になったんだけど(学業は大丈夫なのかってしきりに言われました。はい)、それは余談にしておく。
バイトは土日に三時間から六時間程度。
家庭事情を聞いたからか、店主の伊草さんが平日も入れる日は入った方が良いってアドバイスをくれた。
今のままじゃ稼ぎがギリ四万いくかいかないかだから、もう少し稼いでおくべきだって。
それこそ平日はお団子などの菓子製造を手伝って欲しいって言われたから、俺は入れそうな日は入りますって返事しておいた。
お金は欲しいもんな。
最初こそ初めてだらけだったから、気持ち的にてんやわんやになったんだけど伊草さんも優しいし、バイトの先輩達も凄く良くしてくれたからすぐに打ち解けた。