童顔教師が居候。




そう言って椅子から立ちあがると、一歩一歩確実に距離を縮めて来る鰯。




え!?何する気!?



急に真剣な表情になった鰯に、不覚にも心臓が「どくん」と音をたてる。





いつものほわーっとした雰囲気とは一転して、鋭い目つきで大人な雰囲気。
私を見たまま、目線を逸らそうともしない鰯。




私、…ドキドキしてるの?
いやいや、落ち着け。こんな奴にドキドキなんて…!!




自分に必死に言い訳するけど、やっぱり心臓はうるさくて。



逃げようにも、この狭い英語準備室にあるのは壁だけ。







近づいて、私になにするの!?
まさか昨日みたいに…きっ…きす!?







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