【短編】コーヒーが飲みたい
50円玉は犬の足元をかすめ側溝の網状の蓋の間に一直線で転がり落ちてしまった。
オーマイガッ!!
こんのぉぉ~クソ犬っ!!
貴重な50円をどうしてくれるんだぁぁぁ!!
「キャイ~ンッ」
あたしは多分凄い殺意のある眼で睨んだに違いない。
あたしと目が合った犬は尻尾を巻いて、飼い主の握るリードが千切れそうな勢いで走り出し、飼い主も引きずられる様に逃げて行った。
ふんっ!!
なんてツイてないんだ……
もしかして憑いてるんじゃないか?
……これで手元にあるのは投入済みの100円と財布の中の30円……。
うっ……
甘そうなペットボトルのコーヒーまで買いそびれたじゃないかっ
…………分かったよ。
こうなったら紅茶でいい!!
紅茶で手を打ってやる!!