【短編】コーヒーが飲みたい
投入済みの100円をそのままに、財布から20円を出して投入。
あたしはさっきから何度この繰り返しをしてるんだろうか。
自販機よ……
もうヤメにしてくれないか。
そしてあたしは
“あったか~い”
紅茶のボタンを押した。
ガチャゴットン!!
取り出し口を又左手で押し開け右手を中に入れ、紅茶を取り出した。
いい加減喉もカラカラだ。
プルトップに右手の人差し指の爪を引っ掛けて起こした。
カッコン!!
開いた。
紅茶の缶はすんなり開いた。
缶に口を付け一口飲む。
ゴク……
喉から食道を通り、胃が熱くなる。
あぁ~……あったかい。
もう一口飲む。
口の中に紅茶の上品で芳醇な香りが広がる。
美味しい……
美味しいさ。
美味しいけど何か違う。
何か違うだろうよ!!