げーむ
ちょっとだけ、ほんの数分のはずが、私は日頃しっかり寝れてなかったせいか、気がついたら1限がとっくに始まっている時間だった。


「...あ、やばッ!?」


飛び起きて周りを見渡す。


だが、教室には誰もいなかった。


あれ、移動教室だったっけ?と黒板にふと目をうつすと、


『朝に来た人から体育館に集まること』


と書かれていた。


なんだ、皆、体育館か、と私は席をそっと立つ。


すると、ひらりと1枚のメモが私の机の上から落ちた。


『ちゃんと声はかけたんだからね!早くおいでよー(笑』


筆跡からして多分、綾瀬だろう。


綾瀬というのは、私の友達だ。


「じゃ、ウチも早くいかなきゃ」


そうして、私は体育館に向かった。


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