げーむ
「さて、どうする?」


光希が椅子に座ったまま、私に問う。


「どうするって...」


試合はもう始まっている。


ならば...。


「やるしか...ないでしょ」


「だよ、なッ」


傘の柄を持ち、先端を光希に向かって突きつける。


同じく光希も木刀を構える。


「ハンデは、お互いなし。でいい?」


「もちろん」


私がふっと笑うと、光希がニカッと笑う。


「後悔しないでよッ!!」


傘で空気を切り、光希に向かって走り出す。


「お前こそッ!!」


笑顔を崩さず、光希も走り出す。


先に仕掛けたのは、私。


頭上から真っ直ぐに傘を振り下ろす。


光希は現剣道部員。


私の太刀など、簡単に受け止めてしまう。


受け止めて、払って、相手が持ち直す前に。


『...くるッ!!』


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