げーむ
「...うん」


佐藤くんは綾瀬に敗れた、という事。


「うん。でも、私後悔はしない事にしたんだ」


「...」


「佐藤くんの為にも...クラスの皆の為にも」


綾瀬も私と同じ事を考えていたようだ。


敗れていった仲間の為に、この馬鹿げた制度を廃止させる。


「それで...いいと思うよ」


「ありがとう...」


綾瀬がそう言って、コーヒーのカップを持ち上げた時。


ガラッ


誰かが生徒会室に入ってきた。


...私達のクラスの3人の代表が決まった。


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