消して消されて
3-1と書かれた教室のドアを開けた。
「よっ」
入口に一番近い席から声を掛けられた。
「おはよう」
唯は微笑みながら挨拶を返した。
「朝からシケた顔すんなよ」
目の前の男、白石樹は付き合ってもうじき4ヶ月を迎える唯の恋人だ。
175センチの唯よりもさらに高く190センチの身長の持ち主。
クラスではキリンカップルと呼ばれている。
クールな唯を楽しませてくれる明るい性格の樹。
「何かあったのか?」
心配そうに尋ねる樹は唯の家の事情を知っている。
「あー・・・またあいつがお母さん叩いてたんだよね」
それが理由で沈んだ顔をしていたわけではないが、とりあえず事実なので昨日のことを盾にその場をやり過ごすことにした。
「ほんと最悪だな、唯の親父」
「まぁ、いつものことだし」
唯は窓際の自分の席へ荷物を下した。
「辛いことあったらいつでも言えよ」
樹の優しさにはいつも感謝している。
「ありがと」
始業のチャイムが鳴ったので樹も含め生徒が自分の席へと戻って行った。
「よっ」
入口に一番近い席から声を掛けられた。
「おはよう」
唯は微笑みながら挨拶を返した。
「朝からシケた顔すんなよ」
目の前の男、白石樹は付き合ってもうじき4ヶ月を迎える唯の恋人だ。
175センチの唯よりもさらに高く190センチの身長の持ち主。
クラスではキリンカップルと呼ばれている。
クールな唯を楽しませてくれる明るい性格の樹。
「何かあったのか?」
心配そうに尋ねる樹は唯の家の事情を知っている。
「あー・・・またあいつがお母さん叩いてたんだよね」
それが理由で沈んだ顔をしていたわけではないが、とりあえず事実なので昨日のことを盾にその場をやり過ごすことにした。
「ほんと最悪だな、唯の親父」
「まぁ、いつものことだし」
唯は窓際の自分の席へ荷物を下した。
「辛いことあったらいつでも言えよ」
樹の優しさにはいつも感謝している。
「ありがと」
始業のチャイムが鳴ったので樹も含め生徒が自分の席へと戻って行った。