愛 ~①巻~
お父さんは…本当は…死にたくなかったのかもしれない。

私のせいで…

私が居るから…

私が…。

『嫌だ…』

「未來?」

『私が…ッ死ねば…うぅ』

パシン

陸の手が宙に舞う。

『痛っ…』

私の頬を叩いたのだ。

「せっかく助けてもらったんだから、
そんな事…言うなよ。
命大切にしろよ」

そうだ…。

命を大切にしなきゃ…。
守ってもらったんだから…。

『うぅ…ッ…ごめんなさいッ…』

「良いんだ…」

私は陸に抱き付く。

『…ッ…うぅ…ッ』

陸は私が泣きやむまで、ずっと頭を撫でていてくれた。
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