愛 ~①巻~
タオルに包まれて気付いた。

私の体は震えていた。

そして今更、寒いと気付く。

『うぅ…陸…』

私は陸に抱き付く。

「なっ未來!?人前で…」

『大丈夫…皆見向きもしてないよ』

殆どの人が、プールや、
食べ物に集中している。
周りなんか関係なしだ。
『寒い…怖い…』

不意に出た言葉。

「未來…」

陸は私を強く抱き締める。

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