廻る世界

 「前に言ったことありましたよね?俺の夢の話し。」


 「うん。ってもしかして?」


 「はぃ、その夢の少女が転校してきた彼女だったんです。」


 「こりゃまた凄い偶然っていうか奇跡が起きたもんだねぇ」


 「はぃ、だから動揺しちゃって今に至ります。」


 桜さんはニコニコしながらお茶を飲んで言った。


 「ぶっちゃけた所優の今の心境はどうなのかなぁ?嬉しい?」


 「嬉しい…ことは嬉しいと思います。だけどどう接していいのか分かんなくて…」


 「あと…」


 「後?」


 「なんか恥ずかしいし。」


 「優くんかーわいー♪」

 「茶化さないでくださいよ、一応悩んでいるんですから。」


 「う〜んだったら今夜夢で聞いてみれば?」


 なるほど…まぁ気持ちを整理しながら聞いてみるとしよう。


 「今日は桜さん帰ってきますか?」


 「ゴメンねぇ。今日は仕事はないんだけど午後から会議なんだよ。だから今日はここに泊まるよ。」


 「分かりました。あんま無理しないでくださいね。」


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