廻る世界

 彼女が笑顔でそう言った。ヤヴァイ!!可愛いかった今のは!!!


 「あと…」


 「ん?」

 
 「私は君じゃないょ、鬼登凪って名前があるんだから名前で呼んでくれなきゃヤだ。」


 「分かった。じゃあ…鬼登。」


 ちょっと照れるな、いざ呼ぶとなると。


 ん?だけど鬼登は頬を膨らませて俺を睨んでいた。

 「なに?」


 「鬼登じゃイヤ。」


 「いやいや、いきなり下で呼ぶのもあれでしょ…」

 「いきなりじゃないもん、昔から遊んでるもん!」

 半ベソかきながら。


 「なぎって呼んで、なーぎーって!!」


 ガキかコイツは。


 「はいはい分かりました。凪って呼べばいいんだろ?」


 「うん!で、君の名前は?」


 「…榊原」


 「うんうん」

 
 「だけど?」


 「下は?」

 
 「…」


 「無言禁止!」


 「……凪」


 「てぃ」


 「痛!?」


 チョップされた…。はぁしゃあない。


 「優だよ、榊原優。」


 「じゃあ優って呼ぶね!」

  
 だと思ったよ。恥ずかしいからやだったのに…
< 17 / 19 >

この作品をシェア

pagetop