One Day~君を見つけたその後は~
「なあ、陽人。あのときチョコに言った気持ちは嘘じゃないから。それだけは信じてくれよな」

「分かってるよ、それくらい」


陽人は鋭い目つきでオレをじっと見つめた。


「だけど、いい加減なことをして深月を泣かせた時は、ただじゃすまないからな。覚悟しとけよ?」

「もちろん。……だけど」

「だけど、何だ?」


オレたちはまた横に並び、同じ歩調で歩き始めた。


「もしオレが深月を泣かせることがあったら、そのときはオレを殴ってもいいけど……でも、後からしっかり倍返しさせてもらうから」


オレがそう言うと、陽人は隣で苦笑いをした。


「だろうな。……お前だけは絶対敵に回したくねーよ」

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