新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「ただいま。」
私が刀を見つめていると、パパが帰ってきた。
私は、刀からパパに目を移す。
「おかえり、パパ。」
「お、刀に興味があるのかー??」
私が刀を握っていることに気づいたパパは、私に駆け寄ってきた。
「ううん。なんとなく見てただけ…。」
「そうか。…これはパパの刀だ。パパが死んだら、これは真珠の物になるんだぞ。」
「…やめてよ。…死ぬなんて…。」
「人間誰だっていつかは死ぬんだ。」
「…そりゃそうだけど…。」
私が視線をそらすと、パパが微笑んできた。
「パパはもうすぐ死ぬんだ。その時のために、真珠は頑張りなさい。」
「やめて!!!!」
そう言って、私はその場から去った。