新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「おい、真珠!!何してんだ!!早く行くぞっ!!」
永倉さんに怒鳴られ、体が震える私。
なんだか怖くなってきた。
体が…体が動かない…!!
「真珠っ!!!!」
私はハッとした。
馬鹿…私ったら何やってんの…??
ただ…ただ人を斬ればいいだけじゃん…。
ただ……それだけのことじゃん…!!
「……っ…!!!!」
私は止めていた足を動かし、騒ぎになってるとこまで駆けつけた。
周りを人が囲んでいる。
どうやら、街で暴れている奴らがいるらしい。
「壬生浪なんかぶっ潰してやるわ!!」
「ぎひひひ」
そんな奴らに、私たち壬生浪が襲いかかった。
私も刀を握る。
でもなかなか抜けない。
私は恐怖に襲われていた。
体が動かない。
頭が真っ白。