不思議書店
店内に扉の開く音が鳴り響いたのは、夏の日差しが降り注ぎ、日中一番暑い時間帯だった。

店内に足を踏み入れたのは涼しげな白いワンピースをまとい、薄い茶色の長い巻き毛の女性だった。

女性は店内を見渡すと不思議そうに本棚の本を眺める。

「いらっしゃい」

女性の前に現れたのはこの店の管理者の少女だった。

「あ、あの・・・私・・どうしちゃったのかしら・・」

「アナタはココの本に呼ばれてこの店に来たのです」

戸惑う女性に少女は手を差し出し奥の机へと招いた。

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