Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
お店の中は勿論満席で、外のクリスマス雰囲気に負けず劣らず賑やかだった。
照明は少し暗くて落ち着くくらいの明かりに、テーブルの中央に置いているお花を埋め込まれた透明なキャンドルには火が灯されている。
「ありがとう」
『何がだよ』
「お店、予約してくれてたんだね」
『俺は案外気が利く男なんだよ』
顔を背けて喋る京ちゃんを可愛いと思った。
明らかに女の子が好きそうなお店。
予約するのはきっと恥ずかしかったと思う。
「こんな特別な日に、私なんかと一緒にいていいの?」
『特別な日なんてねぇよ。毎日が大事な一日だろ?』
「うん、そうだね」
生まれたときから健康な人や、大きな病気や怪我をしたことがない人には分からない感覚かもしれない。
特に私たちのように病気を抱えている人間にとっては、毎日がかけがえの無い一日の様に思える。
人はいつどこで何があるか分からない。
照明は少し暗くて落ち着くくらいの明かりに、テーブルの中央に置いているお花を埋め込まれた透明なキャンドルには火が灯されている。
「ありがとう」
『何がだよ』
「お店、予約してくれてたんだね」
『俺は案外気が利く男なんだよ』
顔を背けて喋る京ちゃんを可愛いと思った。
明らかに女の子が好きそうなお店。
予約するのはきっと恥ずかしかったと思う。
「こんな特別な日に、私なんかと一緒にいていいの?」
『特別な日なんてねぇよ。毎日が大事な一日だろ?』
「うん、そうだね」
生まれたときから健康な人や、大きな病気や怪我をしたことがない人には分からない感覚かもしれない。
特に私たちのように病気を抱えている人間にとっては、毎日がかけがえの無い一日の様に思える。
人はいつどこで何があるか分からない。