Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
順々に運ばれてくるコース料理をゆっくり味わいながら食べた。


いつもは中々進まない手も、大好きな京ちゃんといるからか止まる事はなかった。



「デザートも美味しいね。食べないの?」

『俺は甘いものはパス。食うか?』

「食べたいのは山々だけど、私もうお腹一杯」



残り一口のデザートを口に入れると、京ちゃんがテーブルの上に小さなラッピングされている袋を置いた。


これって…まさか………。



『たいしたもんじゃねぇけど、クリスマスプレゼント』

「…いい、の?」

『あぁ』

「ありがとうっ!!」



袋を開けるとハンカチと手袋が入っていた。


ハンカチはピンクで可愛らしくて、手袋は黒で大人っぽいデザインのものだった。



「ありがとう!!大切に使うねっっ!!」

『おう』



笑顔でお礼を言うと、京ちゃんも優しい笑顔で返してくれた。






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