Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
そこには省吾と音葉、あと他にも学校の奴らが数人立っていた。



『まりあちゃんだよね!?』

「は、はい」

『俺省吾!!宜しくっ』



省吾が差し出した手を笑顔で握り、ブンブン子供のように挨拶をしている二人。


まりあが手袋してなかったら省吾の奴をぶん殴ってるところだ。



「文化祭の時はチケット有り難うございました。省吾さんのお陰でたくさん食べれましたっ!!」

『まりあちゃん可愛くていい子!!京じゃなくて俺と回んない!?』

『おい黙れチャラ男』

『だから京が言うなっつってんだろぉ!!』



俺と省吾のやり取りが面白いのか、一生懸命笑いを堪えながら肩を揺らしているまりあ。


まりあからしてみれば俺もチャラ男かもな。


まりあが笑うと何故か心が落ち着くし、俺の気持ちまで明るくなる。






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