Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
いきなりまりあがもぞもぞと動き出し、何かと思えば上を向いて目をキラキラさせていた。



「ゆ、き…雪だよ京ちゃんっ!!」

『……本当だ』

「ライトの明かりに照らされてすっごく綺麗っ!!」



俺から体を離しまたはしゃごうとしたまりあの手を掴んだ。



「京、ちゃん?」

『転ばねぇように』

「ありがとうっ////」



手を握って走っているから、俺もつられて小走りになる。


転ばれるよりはいいかと思った。


いや…そんなの口実だな。


ただ俺がまりあの手を握っていたいだけだ。


まりあが突然振り返り、満面の笑みを見せ口を開いた。



「京ちゃん、連れて来てくれてありがとう!最高のクリスマスイヴだよっっ!!」

『どう致しまして』



俺の方こそありがとな。


こんなに楽しいクリスマスイブは初めてだよ。



『まりあ』

「ん?」

『やっぱ何でもねぇ』

「アハハ!変な京ちゃん」



また来年も一緒にイルミネーション見ような。





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