Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
昴さんと話をしていると、少し前に京ちゃんがいるのが見えた。



「昴さん、すみません。友達が来たので私そろそろ行きますね」



きっと京ちゃんの事を彼氏と呼べる日は私にはやってこない。


友達になれただけでも満足だと思っていたのに、それじゃあ心が満たされなくなってきている。



『まりあちゃんと話ができて楽しかったよ。ありがとう』

「こちらこそありがとうございました」

『また会えるといいな』

「きっとまた会えますよ」



私が笑って手をふると、昴さんも笑って手をふってくれた。


そして私は大好きな京ちゃんに向かって走った。






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