男と女が奏でた愛詩―…
あの日―
君と私が離ればなれになり、
私は君という星を手放した。
その日から私が見上げた星空は、
あまりにも悲しい空だった。
もぅ届きそうにないと思った。
あの時の君は
まるで星のように私の傍で輝き、想い―
無言の愛を感じさせてくれていた…。
今、私が見ている星空の全てが
涙の光にしか見えなくて…。
君もきっと私と同じように
この星空を
眺めているのだろうと思うと…
苦しくて苦しくて…。
君には、こんな星空を
見せたくはなかった。
たくさんの星達は
すれ違った君とこんな私の姿を見て
もっともっと
悲しんでいるんだろう。
“同じ空の下にいるのに
もぅ…二人の距離は近づく事はないの?”
そんな声が聞こえてきそうな気がした。
私は、その問いに
答えれそうにないと思った。
きっといい訳にしか
聞こえないと分かっているから。
確かに愛はあったはずなのに…
たくさんの時間だってあったはずなのに…
向き合おうとしなかった
あの時の自分を振り払うかのように…
私は君を一人、
あの真っ暗な空に
置き去りにしてしまった。