天体観測
勉強する気になれず、僕はベッドに寝転がって、ぼんやりと天井を眺めていた。

寝ようと思って目を閉じても、頭の中で事件のことや、母さんの元の鞘のこと、それからプラネタリウムの星のことが順番に巡ってきて、どうも寝れそうになかった。

僕は事件のことしか考えないことにした。

仮に、マスターか言うように、この事件に裏があるならば最悪の場合、警察は信用できなくなる。もともと信用などしてはいないけれど、隆弘が死んで、事件が殺人に切り替わった後、捜査が怠慢になってもらっては困る。

でも、そんないつになるかわからないことよりも、次に何をするかを考えるべきだ。何をしたらいい。目撃者はいない。警察もあてにならない。僕らが出来ることと言ったら、仮説の論争ぐらいじゃないか。八方塞がりもいいところだ。

僕はベッドに顔を埋め、自分の無力さを嘆いた。

そのとき、携帯から『Saturday in the park』が鳴り響いた。

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