空色クローバー
「さっ、ここが猫達のお部屋だよ。」

そう言って案内された奥の部屋を開けると、そこには白猫の他に黒猫と灰色の猫がいた。

最初に白猫が構って言わんばかりにスリスリとすり寄ってきた。

「フワフワだぁ〜…。」
「ね〜。」
白猫の長い毛を2人で触る。

しばらくして寄ってきた灰色の猫は遊んでと言う意味なのか、猫じゃらしを咥えて水月の前で落とす。

「お、遊ぶ〜?」

水月は猫じゃらしを掴んだ。

「…それっ!」

水月は灰色の猫と遊び始めた。

最初は灰色の猫だけだったけど、途中から白猫も参戦した。

遊ぶというか、戦っているみたい。

それを見て笑ってたら、
黒猫がにゃーんと鳴いた。

「…おいで。」

黒猫はじっと私を見たまま来ない。
< 32 / 237 >

この作品をシェア

pagetop