空色クローバー
陸先輩にお茶とお菓子あるから休憩しようと言われたので、お言葉に甘えることにした。

休憩中に、陸先輩三匹の猫の話を聞いた。

黒猫はナル、白猫はケーキ、灰色の猫はアキという名前で、
メスはアキだけらしい。

私達はまた戻って猫達と遊んでたら、
夕方になってしまった。

さすがに先輩に悪いし、そろそろ帰ろうかな…。

「そろそろ帰る?」

「そうだね。」

水月も同じことを考えていたみたい。

私達は猫に手を振って部屋を出た。

廊下には陸先輩の気配はない。
どこにいるだろう。

「他の部屋行くのも悪いし…休憩した部屋に行ってみる?」

私の言葉に水月は頷いた。

とりあえず休憩した部屋に向かうと…

「やめろよ、マックス!」

陸先輩の声が一つの部屋から聞こえてきた。

私達は、同時にピタッと動きを止めた。

「やめろよ、くすぐったいだろ。」

二人して顔を見合わせる。

(…ねぇ。)

小声で喋る水月。
何と無く言いたいことが分かった。

(うん。いつもの陸先輩と全然違うね。)

二人でその部屋を覗くと…。
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