生徒会のプリンス


「とりあえず、作戦の話をしましょう。七海さんが最も重要ですから。」





「は、はい。」





どうしよう。責任重大だぁ。





そんなことを考えていると、誠がゆっくり口を開いた。








「七海さんには、会長の恋人役になってもらおうと思います。」








「……え?」






「お見合いを破談にして、なおかつ西園寺グループと里中食品の関係を良好なまま保つには、向こうから断ってもらうのが最適です。そのために、海斗さんに彼女がいるということを里中食品のご令嬢に伝え、二人の仲を見せて諦めてもらおうと思います。」





……それって、私と海斗が一芝居うつってこと?





「……無理です。そんな責任ある役目、私には似が重すぎます。」





「いいえ。七海さんが最適ですよ。他の女子生徒は海斗さんに本気で恋心を抱きかねないですし、海斗さんに何も感じない、芝居だと割り切ることができる七海さんじゃないとできないと思います。」





誠の目は真っすぐに私を捉えている。


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