生徒会のプリンス
……どうもこの場所は慣れない。
「お疲れ様です。」
だってさぁ、俺より年上のやつが俺にヘコヘコ頭下げてさ。
「あぁ。」
気を遣われてる感じが嫌なんだよなぁ。でも、次期社長だもんな。慣れていかないと。
「慎哉さん。」
俺がそんなことを考えていると、後ろから田島に話しかけられた。
「あぁ、田島。」
「分かってます。そろそろ頼まれていた香水の出来について確かめに来られたんですよね?」
「相変わらず、仕事に関しては完璧だな。」
「ありがとうございます。」
俺がわざわざ本社に出向くことは、そうない。
会議の時くらいだ。その会議でさえ、田島に資料を渡してまかせることのほうが多いから、田島はしっかり心得ているようだ。