生徒会のプリンス

「こちらが、慎哉さんが作られた香水の試作品です。変更点がなければ、このまま完成品ということになりますが。」





田島はそう言うと、抱えていた箱の中から淡いピンクの瓶を取り出した。





瓶は星型をしている。





「見た目はこちらでよろしいですか?」





「あぁ。これでいい。」





ハートでいこうかとも考えたが、ベタなような気がしたし、それに何より恥ずかしい。





「匂いの方はどうですか?慎哉さんがおっしゃったように、甘めの匂いですがどこか清涼感のあるものになっていると思いますが。」





俺は田島のその言葉に促され、香水を自分の腕に吹き付けた。





あいつ……七海は、かわいいけれど、女の子らしい部分ばかりじゃない。





さっぱりしてる部分もある。





だから、単純に甘い香りにしたくなかった。





……俺が製品に口を出すなんてあんまりないんだけどな。


< 248 / 260 >

この作品をシェア

pagetop