生徒会のプリンス
「あぁ、これでいい。」
「はい。あと、名前ですが、いかがいたしましょう?」
「名前か……」
販売するのに、名前をつけないといけないことをすっかり忘れていた。
「そうだな……」
俺はしばらく黙ったまま考えた。
俺にとってはこの香水は七海のために作ったものだ。
でも、会社にとっては世間の女の子たちのために作ったもの。
つまりこの香水が店頭に並ぶことを考えて、名前をつけなければならない。
……こんなにあいつのことで悩んでやってるのに、あいつはすぐに俺を選ばないんだよな。
あー、何かバカみたいだな。
「……いかがなさいますか?」
「あ……あぁ。」
あまりに長い沈黙だったので、田島が声をかけてきた。