生徒会のプリンス
「分かった!お見合いすればいいんだろ?でも、絶対に断るからな!」
とりあえず、会話を遮るようにかなり強めの口調で言ってやった。
「お、サンキュー。まぁ、うちと三枝物産の間に妙な亀裂を入れないように適当に頼むよ。」
「……はぁ。」
兄貴は、若くして社長になった。
親父が社長として凄腕だったから、兄貴の社長就任を快く思わなかった社員がいたのも事実だ。
だって、兄貴より年上の人を統率していかなければいけないんだから。
今でこそ兄貴はこんな風に適当な感じだけれど、社員に自分の存在を納得させるために必死に努力してた。
俺も、兄貴が親父と同じようにまた若くして会長職になることを見越して、会社の重役を任されてるんだけれど、兄貴のようにはまだまだできないのが本音だ。
「それよりさぁ、ちょっとした噂を聞いたんだけれど。」
兄貴は出口まで俺を見送りながら、そんなことを言ってきた。
「噂?」