生徒会のプリンス
「西園寺グループが少し怪しいらしいよ。」
「……海斗のところが?」
途端に小さな声になる。
「まぁ、あくまで噂だし、ダンデライオンも好調だし、俺はあんまし信用してないんだけど。何か最近経営が上手く行ってないって話をよく聞くんだよ。」
「ふーん。噂だろ?海斗もいつもみたいにバカだし、放っとけば?」
「いや、俺は海斗くんともあまり面識がないし、そんなに気にしてないんだけど、慎哉は深い関係だから、言っといたほうがいいかと思っただけ。そんなに気にすんな。」
「気にしてほしくないなら、言うなよな。」
俺はそう呟くと、兄貴に背を向けて歩き出した。
「今度来るときは、Honey Cheeseのアイス買ってこいよ。あと、茜も連れて来い!」
「……はいはい。」
社長がエントランスでそんな大声で叫ぶなよな……
兄貴はシスコンだからなぁ……茜に会いたいのは分かるけどさ。
俺は、特に海斗の話も気にせずに香水を持って会社を後にした。