いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「えっ!?」


「楓花・・・んんっ・・・」


お兄ちゃん? 寝言!? 


どうやら雄志は楓花の夢を見てるらしい。


お兄ちゃん・・・


私はそっとお兄ちゃんの横に潜り込んだ。



「お兄ちゃん、大丈夫かって・・・何?
何が大丈夫なの?」


楓花がそう聞いても、
気持ちよさそうに寝息を立てる雄志。


「全然大丈夫なんかじゃないよ・・・
お兄ちゃん・・・」


「スーッ、スーッ・・・」


「私ね・・・桝田さんと寝ちゃったよ・・・」


楓花の目から涙がこぼれ落ちた。



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