いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「でも彼も可哀そうだね~ そんだけ想っても
楓花を手にすることはできないんだから・・・」


!?


楓花の手が一瞬止まった。


「あっ、ごめん、楓花!!」


そんな楓花を見て慌てて謝る知美。


「ううん・・・」


確かにそうだよね、私が悪いんだよね・・・
私が勝彦を縛り付けてるんだよね・・・
私がお金なんか借りなかったら、
今頃勝彦は誰かと幸せになってたはずなのに・・・


私が勝彦を引き止めてるのかな・・・?


そうやって罪悪感を感じながらも、
心のどこかで少しホッとしてる私もいる。


このホッとした気持ちはなんだろう?
私にとって勝彦は・・・
どうなんだろう・・・ねぇ・・・


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