いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「奈緒子さん・・・」


すると、お兄ちゃんがいきなり
女性の名前を呼んだ。


「えっ!?」


私は再びお兄ちゃんの胸から離れ顔を見上げた。


「ナオコ・・・さん?」


お兄ちゃんが女性の名前を・・・


お兄ちゃんから女性の名前を聞いたのは
何年振りだろう?


『ナオコ』

今までの元カノの名前じゃない。


ナオコって、誰・・・? 


私はギュッと胸が締め付けられた。



お兄ちゃんはその人の夢をみてるのだろうか、
幸せそうに微笑んでる。


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