一人睨めっこ

三節 説明

「はぁ……」

『どうしたぁ!? でかい溜め息ついて』

「お前の所為だよ――つか、なんでお前がここに居る!?」

『あは☆』

 ここは俺の部屋。
 隣には何故か淳。

『まーいいじゃねぇか友よ!』

「…………」

 別に、いいけどさ……。

 俺の母親は夜の仕事で夕方から朝まで居ないし。
 父親は、離婚して居ないし。

 俺の家にわざわざ来る奴なんて淳ぐらいだ。

『でさ、一人睨めっこの事だけどよ!』

「はいはい」

 やっぱり、それが目的か。
 このオカルトマニアめ。

『サイト送るから、携帯貸して!』

 そう言って俺の携帯を取った。

 ピロリン♪

『オーケー、はいっ!』

 淳は俺に携帯を返した。
 携帯の画面には、サイトのURLが表示されていた。

「おう」

 俺はとりあえずそれをブックマークしておいた。
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