夏の恋に約束


――チュン、チュン…



温泉街の朝も爽やかで、夏でも涼しい。



「一泊なんて、短いよね?」



「そうだよな。でも、最後に花火大会があるよ」


「うん…。夏休み、最後のイベントだよね」



楽しみな様で、来て欲しくない。



だって、花火が終われば、私はこの手を離さなければ、いけないもん。




< 103 / 134 >

この作品をシェア

pagetop